バツイチ彼との恋愛に悩む方からのご相談についてです。
実際の相談内容と、アドバイスした事、その後どうなったか、ご本人の承諾を戴きましたので記事で紹介します。
- 好きな彼がバツイチだ
- お付き合いしている彼が、元配偶者との間にお子さんがる
といった女性向けの記事になりますが、バツあり子あり男性にも読んでいただけると、嬉しいです。貴方の彼女も、同じ悩みがあるかもしれませんので…。
オニカワ
バツイチの40代です。
数年間の恋活の末、アプリで今のパートナーに出会うことができました。
恋愛下手で不器用でも恋人と出会えるためにはどうしたらいいのか?について体験をを交えて綴っています。
本業から派生した、紹介制の相談室を運営しています(離婚・恋愛・家族関係相談延べ1万件以上)。
恋愛は、自分一人でするもではありません。相手を好きだからこそ、一人で悩み始めると抜けられなくなることが殆どです。
独り相撲で悩むよりも、どうしたらより良い関係を築けるのかについて、悩みを分析し、対策を講じるお手伝いをしました。
具体的には
悩んでいる事柄を洗い出す
悩みを一つ一つ切り分けて対処する
悩み毎に対応を決める
正しい行動をする
ということです。細かく紹介していきますので、参考にしてください。
記事がかなり長くなりましたので、目次(スマホ画面に表示される左側の丸型リスト)も活用ください。リンクで各項目にジャンプします。
結論としては
面会日にも逢いたければ言えばいい
彼の問題と、彼と自分の問題を区別すればOK
ということです。ご相談者様の事例に照らし合わせて、解説していきます。
(女性)相談者さまの恋愛プロフィール
相談者様Aさん | アラフォー女性:独身 |
---|---|
恋人男性Bさん | 40代前半:バツイチ |
面会日 | 月2回 |
交際期間 | 1年 |
便宜上、相談者様をA子さん、彼氏をB男さんとします。
A子さんはスラリとした体形の小柄美人。彼とは友人の紹介で知り合い、1年前からのお使いとのことでした。(が、後に、「実はマッチングアプリでの出会いなんです…」と告白(?)されました)
お付き合い歴1年。独身女性×バツイチ子持ち(別居)
バツイチ男性といっても、3つのタイプに分かれます。
タイプ1 | 子供なしバツだけ男性 |
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タイプ2 | 子供と別居のバツあり男性 |
タイプ3 | 子供と同居のバツあり男性 |
子なしタイプか、別居子ありタイプが多いかと思います。
A子さんが出会ったB男さんはタイプ2の「子あり別居」男性で、「子供とは月に2回面会している」というお話をされていたそう。
なので、A子さんは毎週デートはできないのだろうな…、とおもいつつも、B男さんとの交際に進めた、というのが、交際スタート時の想いだったそうです。
A子さんのモヤモヤを紐解きながら、相談内容を見ていきましょう。
まずはヒアリング
A子さんの相談内容は最初に「何かモヤモヤするんです」「自分がとても嫌な人間みたいで…」と言って話し始めました。
具体的に、何がきっかけでモヤモヤしているのか。自分が嫌な女みたいで…と自己否定に走ってしまうのは何がキッカケなのかについて伺うことにしました。
きっかけは、デートの予定が合わなかったこと
まずは、どんなモヤモヤがあるのかを聞いてみました。以下、A子さんから伺えた「きっかけ」についてです。
B男さんは隔週でお子さんと面会しています。
A子さんはもともと自分の時間を上手に過ごせるタイプなので、B男さんがお子さんの面会日を優先させることに抵抗もなく、理解もあったそうです。
しかし、A子さん、仕事が忙しくトラブルもあったりで、B男さんとのデートが2回ほどできなくなってしまい、1か月程会えていないとのこと。
面会日に当たる日であれば、A子さんは予定を空けられたけれどもB男さんの大切な面会日。
無理を言ってはいけないと、デートを我慢。
「会いたいのに逢えない」「お子さんとの面会日があるから…」と考えてしまったことに気づき「大好きな男性の、お子さんとの面会日を恨めしく思うなんて最低だ…」と落ち込んでしまっていたそうです。
端的に箇条書きにすると
- 自分がつらい時でも、面会日だと彼に会えない
- B男さんはお子さんとの時間を優先するべき
- 「面会日」を恨めしく感じてしまう自分が嫌だ
ということですね。少しわかってきましたね。そして、直近のキッカケになった出来事
不満が特定されると、我慢していたことが思い出される
お子さんの面会日を優先させるということで、もう一つ思い出してしまったことがあるそうです。それは、A子さんの誕生日について。
彼の誕生日は一緒に過ごすことができたけれど、自分の誕生日の日は、お子さんとの面会日が重なってしまった。
お子さんとの面会日は優先すべきと理解しているので、彼にもそう伝えて、笑顔でその次の週のデートの約束をした。
イベントに拘るわけではないけれど、やっぱり寂しいと感じてしまったことを思いだした。
ということでした。このお話から見えたA子さんの想いは
- 彼のことが好きだから誕生日は一緒に祝いたい(祝えてよかった)
- 自分の誕生日も、好きな人と過ごしたかった(叶わなかった)
- 彼が子持ちでなければ、良かったのに…、と思う自分が嫌だ
でした。ここまで出てきたので、詳しく紐解きのお手伝いをしました。
A子さんのお話から登場する「自分が嫌だ」というキーワードに焦点を当てることにしました。
自分が嫌になるのは何故かを考える
バツイチ子持ちの男性との恋愛につきものなのが「面会日」と「養育費」の問題でしょう。(私の彼も同じなので気持は少し分かります)
悩みのきっかけになっている事象や過去の出来事を変えることができないので、A子さんがどのように思考を変えたらよいのか、また、どんな風に行動したら二人の関係が良くなるのかを提示するために、「自分が嫌になる」を掘り下げることにしました。
モヤモヤ(悩み)を解決するには?
A子さんの悩みは
- 自分が辛くても、逢うのを我慢しなくてはいけない
- 自分の誕生日に合えなかった
- B男さんの面会日は最優先しなくてはいけない
- B男さんとお子さんのことで、意見や希望を言ってはいけない
- 面がいびが無ければいいのに…と思ってしまうことがあり落ち込む
ということです。そして、もう少し辛辣な表現をするならば
- 彼は自分の中で一番の存在なのに、自分は彼の一番の存在じゃない
ということ。さらに言うならば
- 彼の一番でいたい(自分から言わないでも、そう扱ってほしい)
ということです。
これは、彼女の悩みを紐解くために、あえて分かりやすい表現をしているのであって、「私が私が!!」というタイプではないという前提があります。
しかし、これ(彼の一番にA子さんがなる)が叶えば、彼女が今回提示してくれた悩みは存在自体しなくなります。
ここまで話して、A子さんと二人で大笑いしました。なぜなら、こんな悩みは、好きな人がいたら誰だって思うことです。でも、A子さんが「私、すごく自分勝手ですね…」と大笑いした理由は、最後の
- 彼の一番でいたい(自分から言わないでも、そう扱ってほしい)
というのが一番の願いだということに気づけたからです。
さ…察してちゃん、っていうやつですよね?(A子さん談)
と。笑
そうですね!察してちゃんですね。と二人で大笑いしました。
さて、ここまでわかったら、気持ちのモヤモヤはかなりスッキリしているのですが、このままお帰り戴くと、また同じような出来事が起こるたびに不満がたまり、せっかく恋人同士になれたのに、いつかお別れが来てしまいます。
この悩みについて、どんな風に考え方を変えたらいいのか、行動をしたらいいのかについてアドバイスをしましたので紹介します。
アドバイス
自分会いたい時にどうしたらいいのかを見直すことにしました。
今回、モヤモヤに気づいたきっかけは「しんどい時に会えなかった」ですが、自分の誕生日に会えなかった、というのも同じです。
一方はマイナスに触れている「会いたい時」。もう一方はプラスに触れている「会いたい時」なので、一見違うように見えますが同じです。
要するに「会いたい時に会えない、我慢してしまっている」と言う状況を理解する。これがポイントになります。
一番の問題は「我慢してしまっている」ことから不満が起こり、悩んでしまっていることを自覚すればOKです。
どう見直したらいいのか分からない場合は、まず、何が一番の原因なのかを特定して、認めることが大切です。
「会いたい」と言葉にしたら良い
好きな彼が子供と過ごす時間を邪魔してはいけない。その思考は良いと思いますが、A子さんばかりが我慢をする必要はありません。
お子さんと会わないで欲しい、ではなく、「私も会いたいから、お子さんの面会の後、少し会えないかな?」ではどうでしょうか?
と、アドバイスしたところ、A子さんから帰ってきた言葉が、
- 彼も疲れているのに悪い
- 1日に予定を2つも入れたら大変になるのでは…
でした。
しかし、反対の立場だったらどうなのかを想像してもらいました。例えばですが
1時間でいいからちょっと〇日会えないかな。顔が見たくて。
と彼から言われたら、断りますか?と。A子さん即答!
「断りません!何なら泊りに行ってご飯作ってあげます!」だそうで。笑
誕生日の時もそうですよね。
誕生日は逢いたいな。1時間でも。難しいかな…。
と。逢いますよね。きっと。もしくは、当日は難しかったとしても、前日だったり翌日だったり、1時間?半日?一晩?どうにかできるのではないでしょうか。
よほどの大トラブルが仕事で起こったり、高級レストランを抑えたデートを望まれれば無理ですが、逢うだけ。顔を見るだけです。できますよね。
言葉にしたら簡単です。もしかすると彼も
と、我慢していたかも知れません。
大人だからこそ、言葉にしなくても察していこうという配慮が、感情をモヤモヤさせてしまうということもあります。
言葉にするということをアドバイスさせて頂きました。
自分の気持ち「私も会いたい」ということを素直に伝えることをおススメしたところ、A子さん、同じような事があったら、言ってみます!と約束くださいました。モヤモヤが怒らないのが一番ですが、楽しみに報告を待っているところです。
【後日談】
その後、A子さんから「彼に言ってみたところ、面会日の後か前に、今後はデートできることになりました」と報告を戴きました。
一人で考えると悪い方向に活きがちです。彼とお子さんの関係に対して過剰な遠慮は無用ということです。ただの事象、彼にとって大切な日である、ということは尊重しつつも、自分の想いはストレートに伝えた方が、関係はうまくいきます。
彼と子供の面会日は最優先すべきという思考を見直す
バツイチ彼氏がお子さんと会う日と言うのは、大切な日です。当然優先させる必要がありますが、「何があっても、我慢できるイイ女を貫く」という考えは捨てるべきです。
口を出す必要もありません。彼とお子さんの問題だからです。なので、A子さんの「彼とお子さんの事には口を出さないようにする」という判断は正しいと思います。
でも、貴女と彼の関係も、二人で話し合い、築いていくものです。
女性だけが我慢する必要はないのです。
面会日や子供との時間を差し置いて、A子さんとの時間を優先させてほしい、は間違っていますが、「私は貴方と過ごしたい」ということを伝えれば良いのです。
面会日でもどうしても逢いたければ「面会の後(または前)に会う時間が欲しい」と伝えれば良い。
彼が少し疲れている、家でなら逢える、というならば、彼の家にA子さんが行けばいいのです。
聡明な女性ほど、相手の男性を思いやり、自分の想いを押し殺してしまいがちです。これは仕事のできる女性あるあるかと思いますが、恋人関係においては、もっと自分を出していいとお伝えしました。
面会日を優先させてほしい、させてあげたい、と言うシンプルな思いとともに、「私は理解あるオンナだと思ってほしい」が隠れていたことをA子さんは発見しました。こちらも、大笑いとともに、「もっと言ってみます」と仰っていました。
「子供」「離婚」に関する話をバツイチ彼氏にしてはいけないという考えは見直す
私も経験があるのですが、「離婚しています」「離婚しました」と話の流れで言うと「あ…すみません…」と言われることが多いです。が、まったく気にしていません。
何なら、知りたいことがあれば何でもお答えしますよ、というスタンスです。
また、離婚経験者あるあるですが、自分の離婚報告をすると、離婚経験者は「おめでとう」「お疲れ様!」と言葉をかけてくれることが非常に多いです。(実際に私もそういいます、本当にそう思うので。)
「離婚した事について、本人に聞いてはいけない」はありません。
ただし、傷ついてどん底にいる人に根掘り葉掘り聞いたり、興味本位で話を掘り下げるのはダメですが、それ以外はたいていOKです。
何なら「おめでとうございます」や「お疲れさまでした」と笑顔で言って差し上げてください。9割がた喜ぶと思います(私の知っている離婚経験者は100%喜びますが、念のため1割非該当がいると仮定して…)。
大切な彼女が、彼氏のことを思って、二人の今後のことを考えて、という気持ちで尋ねてくれる分には、「バツイチでごめん」という思いこそありますが「失礼な」などどは思いません。
A子さんは1年もお付き合いが継続しているので、もうなんでも聞いても大丈夫だと思いますよ、とお伝えしました。
実際に、離婚理由や元奥様とのこと、お子さんとのことについて、今まで聞けなかったことを聞いてみたそうです。
「話すきっかけがなかった」「自分から伝えてあげればよかったんだと反省」と、B男さんが話してくださったそうです。
いつか…のきっかけを、女性側から作ってあげると良いです。
自分で自分を責めてしまうことはやめる
面会日が無ければいいのに…と思ってしまうことがあり落ち込む
ということについてですが、
- B男さんとお子さんのことで、意見や希望を言ってはいけない
- 面がいびが無ければいいのに…と思ってしまうことがあり落ち込む
は別の悩みだとまずは理解するところから始めました。
「自分だけ我慢する→不満がたまる」をまずは解消する。
次に、「お子さんや離婚について聞きたくても我慢してしまう」のも遠慮はいらないと理解することで解消できます。
そして、最後に残るのが「自分を責めてしまう」ということ。
これは必要のないことです。しかし実際にA子さんは悩んでしまっているので、これも解消するためのアドバイスをしました。
次の項目は、実際に相談に来たA子さんとの会話の内容です。
かなり長いので、ご興味ある方はお進みください。
>>バツイチ子持ち男性とのお付き合いでモヤモヤする時の解決策










【相談室】自分を責めてしまう理由を探す
A子さんは自分を責める方向に進みがちなので、そのことについても、A子さんに聞いていくことにしました。
優しい思いを貫けるほど、気持ちが満たされていない状態。
気持ちが満たされていないのを認めないで、無理に優しい人のふりをする。
ということと、
この人が好き。優しくしたい。優しくするべき。だから優しくあるべき。例え自分が辛くても。
と言うのは違いますよね。
とか。
「B男さんに、物わかりがいいと思われたくて我慢しすぎてるな…」とか。
まず意地悪な思いの原因の出来事や感情を見つけて処理する。
まずそれだけで、意地悪な考えが浮かびにくくなります。
以上が、A子さんのモヤモヤを紐解いた時の内容です。
A子さんは、とても優しく聡明な方です。そして、我慢をすることに慣れている為、自分の不満を押し殺してしまっていました。
自分の要求ばかり伝えてはいけない。というブレーキが強かった。
そして、「良い人でいるべき」という気持ちが強すぎて、自分を責めがちだった、ということに気づいて頂けました。
その後
A子さんは、B男さんに以下のお話をしたそうです。
B男さんの離婚について
今後、結婚についての考え
面会日でも逢いたい時がある
そして、いずれも、B男さんの思っていることを聞くことができたそうです。
もちろん、喧嘩になることもなく、別れ話になることもなく、です。
気持ちの整え方は、自分一人で考えてぐるぐるしている時に、どうしてその気持ちになっているのかを、自分と向き合うことでほとんどが解消できます。
また、バツイチ男性とのお付き合いは、少々デリケートな話題になることもありますが、実は当人側は、ある程度時間がかかっていれば、大切な人にはむしろ伝えたいことが多いです。
相手から聞かれない場合は、「もしかしたら過去の話は聞きたくないかもしれない…」と遠慮していることもあります。
しっかりと向き合えている、お付き合いができているパートナーであれば、折を見て話をして良いことが殆どです。
まとめ
バツイチの別居子持ち男性とのお付き合いで、「男性がお子さんと面会する」ことについてモヤモヤしてしまう場合。そんな気持ちの女性のために書きました。
少しでも参考にして頂けたら幸いです。
素敵な関係が、続きますように。











