離婚が決まった。離婚をした。家族が出て行った。元配偶者が出て行った。
離婚に向かって過ごしている方も、離婚が成立して嵐の後の静かな闇の中の方も。どちらも辛いと思います。
私も離婚経験があります。もう随分前の事ですが、本当に吹っ切れた、と思えたのは離婚から10年以上が経過した頃だったと思います。(おかげでずっと男性不信でした)
「離婚 辛い」といったワードでのご訪問が増えてきたので、私の体験談や、主催している相談室でご案内しているものを絡めて、「離婚で辛い時期にこそ進めたいタスク処理」について解説します。
辛い時期だからこそ、過去と決別するために行動する
引っ越しをする
引っ越しをしましょう!引っ越しを終えていたとしても、結婚していた時に暮らしていたエリア内だったり、そのエリアや沿線が通勤経路だったりする場合は、お金はかかりますがもう一度引っ越しをしましょう。
離れるのが一番です。元配偶者との過去の記憶がある場所からは、離れましょう。
離婚で辛いということは、辛い過去があるからです。トラウマのトリガーを常に日常に潜ませながら暮らしているのと同じ。拷問です。
傷を早く癒すには、一刻も早く今いる場所から離れてください。回復が劇的に早まります。
金銭的・時間的・体力的に無理な場合は、出て行った家族の荷物を処分しましょう。
リサイクルショップや不用品処分のサービスを地域名で検索すれば出てきます。
2トントラック分くらであれば、安い業者に依頼すると数万円で処分してくれます。
そもそも、別れた相手と暮らしていたところに住み続けるなんて、地獄です。しかも、相手は自分の住所を知っている状態のままなんて、ストレスじゃありませんか?
もしも、マンションや一戸建てを夫婦名義で購入してしまっているから…、ということであったとしても、精神的なダメージを受けながらそこに住み続けることの方がデメリット大です。
早くその状態から脱却しましょう。
「引っ越し」が一番おススメです!最後にもう少し詳しく書きます。
住民票や謄本の手続きをする
引っ越しを終えたら、住民票の手続きをしましょう。そして、原本を数枚取得しておきましょう。
様々な名義変更や証明書を取り付けるのに必要になります。
同じタイミングで謄本の書き換え手続きも進めましょう。居住区以外の遠方に本籍がある場合は、郵送で取り寄せが可能です。
こうして、公の記録文書から、目に触る元配偶者の名前を消していきましょう。
免許証の書き換えをする
免許証の書き換えをしましょう。その際に住民票が必要になります。
免許証の住所変更が終われば、多くの名義変更を免許証でできますので楽です。
各種名義変更をする
名字や住所が変わる場合は、クレジットカードや銀行関係の変更手続きをしましょう。
こちらも複数ある場合は手間がかかりますので、どんどんやりましょう。よい機会ですから、引っ越し先でメインバンクを変えてしまっても良いです。
気分が変わりますのでおススメです。
保険の受取人を変更する・見直す
受取人をさっさと変更しましょう。お子さんがいる場合は、死亡保険の受取人をお子さんに変更したがる方が多いですが、お勧めできません。
お子さんが成人していれば良いですが、そうでない場合は、万が一の時に、保険金の手続きをするのが元配偶者になってしまいます。(これが意外と盲点)
医療保険(入院保険・ガン保険)の受取人は自分(本人)のままでOKですが、死亡保険の保険金受取人は、自分の親にしましょう。
そうすれば、自分に万が一のことがあった場合でも、子どものためにしっかりと管理してくれます。
受取人変更のみでもOKですが、加入した保証が、家族形態が変わった今の状態に合っているかどうかの確認も必要です。
良い機会なので、保険の見直しもすると良いです。
夫婦だった時の担当との関わりも断ちたい場合もあると思います。できれば前の配偶者には、今後個人的な情報がいかないようにしたい。という場合が。
その際は、色々な保険を取り扱っている保険相談窓口に行くことをおススメします。最寄り駅や近くのショッピングモールなどに、保険相談できる窓口が大抵ありますので、休みの日に家で悲しみをかみしめているくらいなら、出かけていきましょう。
忙しい場合は、オンラインでの無料相談サービスの利用をしましょう。「保険相談online」では、提携しているファイナンシャルプランナーとオンラインで面談ができます。
保険相談onlineは、しつこい追撃営業なども無く、オンラインで気軽に相談できるので安心です。事前に加入している保険内容が分かるものを準備して、ネットでオンライン相談を申し込めばOKです。
保険に詳しいのであれば、特定の保険会社の公式サイトから申し込んでもよいですが、毎年沢山の種類の新商品が発売されていて、保険はとても複雑化しています。
様々な会社の取扱いがあり、FP(ファイナンシャルプランナー)に相談できるものを選びましょう。
まとめ
実は、本記事でお伝えしたい、実践して欲しいタスクは2つ。
「引っ越し」と「保険の受取人変更」なんですよね。
ハッピーな離婚をする方も稀にいますが、殆どの方は辛い思いを抱えての離婚です。
私もそうでしたし、私の周りの離婚経験者も、私が主催している相談室にお越しになる方も、皆さん本当に辛い思いをして離婚をされています。
離婚後のサポートをする中で、これは効果があった!と実感しているものが「引っ越し」。
そして、そこは盲点だった!!というのが「保険金受取人変更」なのです。
いずれも、元配偶者との関わりを断ちたい。
リセットしたい。新しい生活をしたい。前を向いて、切り替えていきたい。と言った想いを現実的に後押しするものです。
引っ越しはお金がかかりますし、物理的にすぐにはできそうにない、と言う場合があるかもしれませんが、うつうつとしてしまう一人の時間に、やる事、やるべき事、に取り組むことで、気持ちも紛れます。
一人で「つらい気持ちを抱える」時間をどうにかしてやり過ごすには、不動産情報のチェックや引っ越し準備(妄想)がとても良かったんです。
私も、離婚が見えてきた頃、不動産情報を相当数眺めましたし、内見も数十件行きました。
今考えると病的ですが…。それほどに、怒りなのか、恨みなのか、悲しみなのか…、「辛い」「苦しい」という思いをじっと抱えることに耐えられなかったのだと思います。
引っ越し準備、実際の引っ越しにはエネルギーも時間もつぎ込みますので、気がまぎれます。そして、引っ越しをしてしまうと、今度はその片づけをしたり、新しい部屋で暮らすために整えていくのに、時間とエネルギーを使います。
新しい家での毎日は、辛い日々を送る羽目になった人の影はありません。
だからスッキリします。
せっかくスッキリしたのに、年に数度送られてくる保険会社からの通知を見るたびに、元配偶者が受取人のままの保険だとゲンナリしますよね。なのでそれも変えてしまいましょう。
※ただし、元配偶者→子供ではなく、元配偶者→親への変更です。
とてもスッキリします。おすすめです。
八つ当たりのようなタスクに見えるかもしれませんが、とても理にかなっていますし、いずれやらなくてはいけないことです。引っ越しも保険手続きも。
ならば、辛すぎて何も手につかない時に、ついでにやっつけてしまうと一石二鳥ならぬ三鳥以上の効果があります。
試してみてください。また時間のある時に適宜情報を足していく予定です。
早く元気になりますように。応援しています。
